債務超過増 9年ぶり水準!?

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債務超過増 9年ぶり20社 9月末 外食客足落ち込み響く

自己資本がマイナスの状態を債務超過とみなして集計したところ、9月末時点で20社と、東日本大震災が起きた直後の2011年9月以来、9年ぶりの多さになった」(12月10日日本経済新聞朝刊より引用)

ニュースでよく耳にするこの債務超過とは一体どうなることを指すのでしょうか。

債務超過とは、業績の悪化で資本金や利益剰余金などを合算した「自己資本」がマイナスとなる状態を指します。資産を全て換金しても負債を返しきることができない状況ともいえます。(12月10日日本経済新聞朝刊より引用)

企業は資金が枯渇しない限りは事業を継続できるので、キャッシュフローさえ確保できていれば倒産することはありません。

しかし、当然のことながら赤字垂れ流しの状態の企業にお金を出し続ける投資家や銀行はそうそういません。

この債務超過に陥ってもなんとか倒産を回避しているのが、現在の状況と言えるでしょう。

国や日銀、政府系含めた金融機関による延命措置によってどこまで持ち堪えられるか、正念場を迎えている企業はたくさん存在します。

これは、いい意味で言えば失業者を抑え会社を存続させることで経済活動に貢献しているのですが、

逆にゾンビ企業を増加させるきっかけになっているのかもしれません。

もちろん、この危機的状況を官民が手を取り合って共に乗り越える必要があることは重々承知しております。

しかし、従来から欧米に比べ日本の企業は平均寿命が長く、企業を存続させるためにあらゆる手段を取ってきました。その結果、この数十年の間でGAFAMのような世界的な規模の革新的企業が日本から誕生することはありませんでした。

このコロナをきっかけにさらに拍車をかけるように融資が膨らめば、企業の延命にはなっても長期的な日本のプラスになるかどうかということにまで波及しうる状況なのではないかと思う今日この頃です。

もちろん、未来のことなど誰にもわからないため、あくまで個人的な意見ですが、

少しでも人口減少で若い世代が減っているこの国がより良くなるための活動に貢献できればと考えています。

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